アメリカンコミックス原作ヒーローの新作映画です。
えっと…前作までよりも、かなりダークさハードさが増していて、随分と毛色が変わっています。
バットマンになるまでがひたすら長く、アクションが見づらい等、今までの…特に4作目「バットマン&ロビン」のような物を期待していると辛いかもしれませんね。
ただ個人的には、これはこれですごくおもしろかったです。
僕は今作を「バットマン誕生秘話」って所からして、今までのシリーズの「エピソード1or0」みたいな位置づけなのかな?と思ってましたが、実際は少し違いましたね。
エピソード1や0ではなく「今作からまた一から始まります」って感じでした。
1作目と繋げるには矛盾が多いです。まあ細かい矛盾を気にせずにEP0だと思ってみるのも
悪くはないと思いますけど。
それと僕は原作は詳しくはないのですが、今作って原作の「イヤーワン」をかなり意識してるんでしょうかね?
同じ誕生話だし、ゴードン刑事大活躍とかフラス刑事とか大ピンチの時に超音波でコウモリの大群を呼び寄せる所とかラストシーンのアレとか。
以前、小学館から発売されていた「スーパーマン/バットマン」を引っ張り出して読んでみたの
ですが、やっぱ似てますね。
ところで、この↑なのですが、3巻の巻末に「近日発売!」と4巻の予告が書いてあります。
…もう10年位は待ち続けているんですが、いつまで待てばいいんでしょうか?(^^;
とにかく…アクションとか爽快さとか等の「ヒーロー」っぽさを期待しすぎると少しキツイかもしれません。特に前半は。
でも今まで描かれなかった、
主人公ブルース・が「バットマンへの道」〈笑)を1段1段と確実に
上がっていく様…は積み木の城を一つ一つ丁寧に積み上げていくような小気味よさがありました。(^^;
この前半を楽しめるか楽しめないかで評価は大きく変わってくるのかもしれませんね〈?)
それと特撮部分ではバットマンが空を飛ぶ(マントで滑空)所はなかなかカッコよかったです。
それとバットモービルも、かなり無茶な走りで緊迫感あり。必見かも。
…と、そんなわけで「新生バットマン第1弾!!」としては良い作品なんじゃないかと思います。
不満点はもちろんあるけど、それは次回作に期待。あればですけど。
次回はもっと派手なアクションや悪役など前作までの良い所も取り入れてほしいですね。
あ、それと渡辺兼を期待して見に行くとかなり肩透かしを食うかもしれません。
日本だとまるで主役級な扱いの宣伝をされてるじゃないですか。(^^;
この部分に関しては過剰な期待は禁物です。